キミがいたから

意外と頑固だった彼女に連れ出されて

今日 僕たちは温泉旅行に来ています


優柔不断で出不精な自分なら 行き先を決める段階でノックアウト

普段は割と穏やかな彼女が どういう訳か 今回ばかりはフルスロット

そんな彼女の気迫に押されて 何が何だか湯けむり巡り


逆に落ち着かないような 豪華な旅館を予約してくれてた彼女は

一段落したのか 食事の後 ぐっすり眠ってしまった

満足気な寝顔をみていると やっぱり僕も満足なのです


キミに出会う前の いつかの僕からしてみれば

大したものでもないと 忘れかけてた今日という日を

大切なものへと変えてくれた キミに出会えたコトに感謝します


ありがとう

そして Happy My Birthday!

みんな

久しぶりに友達との飲み会で みんなニヤニヤ言うのです

『今、いい恋してますなぁ？』

へへへって笑って見せたけど 勝手に気持ちがYesと叫んだ


今日みたいな集まりで いつも私は煮え切らず荒れていた

その理由に 集まったみんなは気付いていて

頭では理解しているはずの みんなの言葉を

すり抜けていくだけだった みんなの言葉を

今日の私には それがちゃんと届いていて 嬉しかった

嬉しくて 申し訳なくて 浮かれてる自分が恥ずかしいけど

笑ってて こうして祝福してくれる 変わらないみんな

きっとあの頃から 何も変わってなかったんだよね


変わらず 見守ってくれてて ありがとう

サヨナラがくれたもの

サヨナラが僕にくれたもの

サヨナラだけじゃないんだよ

負け惜しみのようなアリガトウ

意地っ張りなアリガトウ


こんなアリガトウに 感謝なんてされたくない

サヨナラがくれたもの それは

どうしようもない サヨナラが似合う僕でした

ワスレモノ

この寂しいって気持ちはドコから来るのかな？

心が悲しいっていうより空しい感じがするんだ

それって何かを失ったからなのかなって考えた

悩んだけど結局それって元は僕の一部でもない

僕はまた僕に戻っただけなんだって気が付いた

じゃあさ 僕は一体 何に寂しさを感じているの？


どうしてキミは こんなものを 僕に残していったの？

或る選択

君と出会った あの頃に戻れるなら

はじまりから また始められるなら

僕はそれを やはり望むのかもしれない


けれど 過ちでも 間違いでもない 必然ならば

変わらない 変えられないものなら

何度リセットを繰り返して辿り着いた先で

僕は何を喜べばいいのかな？


君と出会った あの頃に戻れないなら

振り返ってしまう日があったりもするけど

止まらない時間の中を 置いていかれないように

とりあえず踏み出してみるしかないじゃないか

ゆっくりと でも確かに流れる

あの空を流れる雲をみて なんだかそう思ったのです

寒空と田舎町

冷たい風を運んでくる あの遠いスカイブルー

そんな空の下にも この場所みたいな町があるはず

こんにちわ まだ知らない この世界の住人さん

そちらも今日は 冷たい風が 吹いていますか？

遠恋

誰かの代わりでも 何でもいいんだ

僕らが一緒の時間だけ いつも僕を思ってよ

僕が傍に居ないなら アイツのコト

どんなに想っててもいいからさぁ

隣で笑ってるその笑顔が 今だけは僕のものに…

立ち止まって…

そう思うのは 身勝手な自己哀だと
わかっているから空しくなる

つなぎ止めていたものは 決して
目に見えていた訳じゃない

けれど それは確かに二人を繋ぎ
いつからかほどけてしまった


同じものを 同じく感じる共有感は
いつから強要されていただろう

伝えなくても微笑み合ったあの感情が
いつから向き合えなくなったのだろう


何かが足りないのか… 何かを求め過ぎたのか…

答えはやはり 二人の中にある

今はもう 知ることの出来ない 過去に揺れて…

思ひ思はれ

ありがとう
確かなサヨナラをくれたこと

ありがとう
偽りでも共に過ごしてくれたこと

ありがとう
渇いた涙にキスしてくれたこと

ありがとう
心に君という隙間が生まれたこと

ありがとう
最後に小さく手を繋いでくれたこと

ありがとう
声にならない言葉で自分を責め続けたこと

ありがとう
傍にいてくれる それだけで安らいだ

ありがとう… ありがとう…

求めるもの

いつもとは違う 今日の帰り道 二つの長い影

過ぎ去る時間も この胸の鼓動のように

あっという間 目的地も通り過ぎてしまいそうだ

いつまでも 踏み切れない距離だけ やけに遠く

会話する声も届いていない あぁ 本当はそうじゃない


ただ待っているだけ その場所から何かを期待してる

わかってるだろう？ その目の前を通り過ぎたもの

それこそ 君の求めたものだったってコトを…

小さな思い出

静かになった教室 遠くの方で響く金属音

背中合わせに 誰かの机の上に座っていた

震える声を感じながら 窓の夕暮れ眺めて


あの頃の二人に 何を言ってあげられるだろう？

窓に映る君の横顔 遠い季節の小さな思い出

音のない夜

悲しくないのに 泣きたがる

嬉しくないのに 笑いたがる


今 この僕を 僕はどうしたいんだろう？