「くらしのいずみ」 著：谷川史子

日常にある幸せ、貴方にお届けします。

友達夫婦、姉さん女房、年の差結婚、仮面夫婦！？
人生いろいろ夫婦もいろいろ･･･
ほんのささいな日常、でもあったかい暮らし、そして大切な人･･･
夫婦の形いろいろあれば、暮らしもさまざま。
まったりゆったりな時間を過ごす家族達が貴方に幸せお届けします。
じんわり涙がでてくる、しみじみ家族ストーリー。

谷川さんの本、久しぶりに読みました。
書店で新刊をいつものように眺めてたら、不意に見覚えある名前を見つけ、ちょっと懐かしくも嬉しい気持ちで手に取りそのままレジへ･･･

谷川さんの作品を知ったのはずいぶん前で、妹が読んでいた「くじら日和」「きもち満月」「各駅停車」「花いちもんめ」「きみのことすきなんだ」「一緒に歩こう」「ぼくらの気持ち」などなどの単行本、よく借り、よく読んでました。

おもしろくて、ほんわかしてて、ちょっと切なくて･･･。


さて、今回の「くらしのいずみ」。谷川さんの世界を懐かしく思い返しつつサクサク？スルスル？っと読み終えてしまい、ほんわかした気持ちと、もっと読みてぇ･･･って思ってしまいました。

全話それぞれな切り口でよかったですが、僕的に好きだった話は「４軒目・矢野家」「５軒目・島岡家」です。

「矢野家」は一コ前の「高橋家」の補足というか外伝というか、まぁ読んでもらえばわかります。『各駅停車』とかもこういう話と話の繋がりがあって面白かったです。いろんな視点というか、皆それぞれにそれぞれの恋だとか何だとかを持っている･･･って感じがいいと思います。

それはそれとて、話の内容もちょっと切ないんだけど、最後ほんのり嬉しくなるというか、Ｍ的なのかどうか微妙ですが、静かな優しさというか･･･ん～うまく言えん。


うまく言えないので、変わりにこのメッセージを･･･。
僕の好きな文章のひとつ。

要は、こういう事を言いたいんです。(^｡^;)




ハローベイビー
優しさって
無限に続く愚かなほどの優しさって
いつかは愛にたどり着くかな

（from 世紀末の詩／野島伸司）